ローコード・ノーコードツールの基本的な話

  • 2020年9月7日
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ローコード・ノーコードツールの基本的な話

ローコード・ノーコードとは

ローコード、ノーコードとは、少ない量のプログラムコードでアプリケーション開発を行うこと、あるいは、全くプログラムコードを記載せずにアプリケーションの開発を行う方法や手法のことを指します。

ローコード・ノーコードは、従来プログラムのコードを記述する知識がない人であってもアプリケーション開発を行えるようになることが目的でありました。

ローコードやノーコードのツールは、技術者ではない人にも理解しやすいようにインテリセンス(AIを使用した入力支援)の強化がなされています。さらに、開発用の統合開発環境や実際の運用や保守を含めたプラットフォームとしての位置づけが強くなり進化を続けています。

ローコード・ノーコードの進化

ローコード・ノーコードツールは厳密に定義されている領域の定義はありません。ここでは、エンタープライズ向けの業務アプリケーション開発におけるツールの進化体系について記載しています。コンシューマ向けのツールはエンタープライズ向けよりも早く進化を遂げているように感じます。

  • プログラム生成型
    当初はシステム開発の局所的な領域を自動化するという考え方が強くプログラム自動生成するようなツールが多かったです。RADやCASEなどと呼ばれていました。アプリケーションの画面をGUIで作成して画面デザインなどの設計を一通り実現可能なツールが多かった。ただし、自動生成について細部の処理ロジックなどは、つどプログラムコードを記載し「補正」する必要があった。
  • 統合開発型
    次にアプリケーションを統一的な環境で作成できるツールに進化してきた。複数のアプリケーションの統合開発やロジックの共通利用など比較的規模の大きな開発に耐えうるツールとなっている。
  • プラットフォーム型
    2020年の現在では、プログラム開発のみならず、システムの保守・運用を含めたライフサイクル全般の領域を抑えたツールとして進化している。クラウド上の開発環境や本番運用環境にボタン一つでデプロイ完了するようなツールが主流となっている。

ローコード・ノーコードツール導入のメリット

導入のメリット

  • 人材的制約(リソース不足に対する対応策)
    多くの企業では人材の制約に対する対応として、高度なコーディングスキルを不要とした開発が可能となる。慢性的なIT人材不足に対するひとつの対策として

  • ITに明るくない業務部門が参画しやすくなる
    GUIで可視化されたビジネスフローで設計できることから、ユーザとの認識祖語を最小限にすることが可能です。また、いわゆるウォーターフォール開発よりアジャイル開発に適しています。

  • 生産性の向上
    高度なインテリセンスやGUIによる処理フローの可視化に加えディプロイ作業まで自動化されている場合もあり飛躍的な生産性の向上が見込まれる。

  • コスト削減
    ユーザのシステム開発参画の意識の高まりにより、最小単位でのサービス範囲でのリリースを目指すことができるようになると考えます。従来のウォーターフォール開発と比較して大規模な要件定義が不要となり不要な機能を作りこむことが減る。

  • 開発標準化
    前述のとおりツールのAIによるインテリセンスが大幅に強化されています。インテリセンスに従うことで標準化が促進されます。ただし、ローコード・ノーコードで想定されていない範囲のニッチな要件が発生した場合は対応できないあるは対応に膨大なコストがかかることもしばしば発生します。

さいごに

アセンブリやホストでの開発と比較すると昨今のアプリケーション開発は簡単になっているという話をよく聞きます。僕もそう思います。ただ、さまざまなツールやプラットフォーム、サービスが乱立する時代もこれはこれで、難しいものだなと感じます。ツールの進化は止まりませんが開発速度も年々早くなっておりツールによる恩恵は現場のユーザや開発者のためのものにはなっていないという風に感じます。

 

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