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ギャンブラーの誤謬とは
ギャンブラーの誤謬とは、ギャンブルにおいて、誤った信念や思考がギャンブラーの判断や行動に影響を与えることを指します。
- 勝率の誤謬:過去の勝率に基づいて、今後も同じように勝つことができると信じることがあります。負けが続いた場合に過去の勝率にもと続いて次は勝てる確率が上がるような誤認をしてしまうことがあります。
- 損失追求の誤謬:過去の損失を取り戻すために、大きな賭けをすることがあります。しかし、これは逆効果であり、さらに多くの損失を招く可能性があります。
- マーチンゲール法の誤謬:マーチンゲール法は、連敗した場合に賭け金を増やすことで、勝利時に損失を取り戻す方法です。しかし、これは資金を使い果たす可能性があり、また、賭け金が上限に達すると、損失が急激に増える可能性があります。
- スーパースティションの誤謬:ある数字や色、スロットマシンの場所などに強い信念を持ち、それが勝利につながると信じることがあります。しかし、これらの信念は、実際には勝率に影響を与えません。
FXにおける「ギャンブラーの誤謬」
FXは不確実性のゲームでありギャンブル的な要素が多分に含まれています。ゆえに「ギャンブラーの誤謬」など認知バイアスについて十分に理解して対策する必要があります。
ケース1:勝率は変わらない
勝率50%の手法で5連敗してソロソロ勝てると考えてハイレバでエントリーしてしまう。この場合勝つこともあれば負けることもありますが50%とという勝率が変わることはありません。つまり、負ければ負けるほど勝つ確率が上がると誤認してしまうわけです。単純に手法と相場の関係で言えば負けは重なりやすい傾向にあります。
ケース2:「そろそろ下がるや流石に下がる」ということはない
日足で20連騰して200MAから大きく乖離したMACDでダイバージェンスがでているので、次の日は下がるに違いないという思い込み。この場合、目線を下にするのと下がるに違いないと考えることの違いです。
さほど難しい対策ではありませんが実践することは非常に難しいです。これは認知バイアス全般に言える話ですが、常に意識する必要があります。
対策
- 個々のトレードを切り離して独立したものと考える。
- 「そろそろ」や「さすがに」と言った思い込みがでたら相場ら離れる。
- アノマリーを過度に信じない
環境認識のひとつではありますがエントリーの根拠になり得ないということです。ただし、自分の経験にない状況が起こっている時は静観が最適かなとおもいます。