アンカリング効果とは
FXにおけるアンカリング効果とは、人間の心理的バイアスの一つで、ある特定の情報(アンカー)を持っていることが、判断や決定に影響を与える現象を指します。
FX取引においては、アンカーとなる情報として、過去の相場の価格や、メディアやアナリストからの情報、自分自身が持っている予想や期待などが挙げられます。アンカーとなる情報が与えられた後、その情報に対してバイアスがかかり、その情報に近い価格で取引を行おうとする傾向があります。
例えば、ある通貨ペアの価格が1ドル=100円であると知った場合、その価格がアンカーとなり、その後の相場の変動があった場合でも、100円を基準に判断する傾向があります。このように、アンカリング効果は、投資家が自分の予想や期待に固執することによって、本来の市場価格から乖離することがあるため、投資判断の正確性に影響を与えることがあります。
また、自分自身のポジション価格がアンカーになることが多いです。
この心理効果に確証バイアスで補正されることで、普段の心理状態では考えられないような逆張りを始めてしまうことがあります。「上位足のプライスアクションを踏まえると必ず上がるはず」「短時間に下がりすぎ」「たくさんあった利益がゼロになってしまった」なんてことを考えていないでしょうか。
対策
自分のポジション価格を基準にしない。トレードプランと照らして見た時に想定した動きでない時はエントリーしない。確証バイアスと絡んだ心理状態になっていないかを確認する。